彼女はきっと振り向かない
「なんか飲むか?」
「んーいつもの」
「相変わらずガキだな」
「うるせーな」
「はいよ」と出されたのは、オレンジジュース。
廉はコーヒーを手にとった。
ムダにあいつ大人なんだよね、こういうとこ。
「で、話ってなーに?」
「わかってんだろ」
「まあ察しはつきますけど?」
ドカッとソファーを占領した俺に対して、廉はベットに腰かけ、足を組んだ。
コーヒーを飲む姿が様になりすぎて、高校生に見えない。
「・・・委員長と付き合うことになった」
「そっかそっか。おめでとー」