彼女はきっと振り向かない
4th. 隠された想い
「おっじゃましまーす」
俺と、廉、そして委員長の三人は予定どおり七尾の自宅に来ていた。
「あたしの部屋、二階の一番奥ね!飲み物持ってくから先、行っててー」
ふーん。七尾ってあんな明るいやつだったのか。
「…相良くん勉強する気あるの?」
「え、なに?」
七尾の部屋に入ると、委員長が俺に威圧的な視線を向けてきた。
「勉強するのに、手ぶらで来る人がいる!?」
あーそういうことね。