彼女はきっと振り向かない
side.くるみ
「みちる!今日一緒に帰ろうよ?」
「あ、今日はその・・・」
「え?用事?みちると一緒に食べたかったな、ここのパンケーキ」
「・・・ちょっと調整してみるね」
「ほんと!?嬉しい!ありがとう!」
今日、廉くんと帰る気だったでしょ?
そうはさせないよ?
みちるは優しいから、きっと私を優先してくれるはず・・・。
だけど、何でだろう、胸が痛むのは・・・。
罪悪感なんて感じる必要ないじゃん!
みちるは私のライバルでしょ?
決めたじゃん、廉くんのこと奪うって。
なのに、私を友達扱いして優しくしてくれる、みちるに申し訳ないって思い始めている。