彼女はきっと振り向かない
「委員長、おはよ」
次の日の朝、下駄箱で委員長を見かけ俺は声をかけた。
「さ、相良くん。おはよう・・・」
「なんか元気なくない?」
「そんなことないよっ」
委員長が強がりなのはいつものことだけど、へこんでいるのは明らかだった。
「廉と一緒にいられないから?」
そう言った瞬間、耳まで真っ赤になる委員長。
「お、可愛い反応するねえ」
「やめて」
「ごめんごめん」
そんなやり取りをしていると、何やら背後からただならぬ気配を感じた。
「響」
「あ、廉」
それにビクッとする委員長。
多いなーこういうタイミング悪い感じ。