恋模様2



「秘書の勉強をしようと思って…。少しでも佐伯の役に立つように…」




「円香…、やっぱりお前は最高の彼女だぜっ!」




康弘が日村さんに飛び付き、頭を撫でていた




この2人はいつまでもラブラブでいるような気がした




「そうか…卒業したらこうして会うことも少なくなるんだよな…」




爽が少し悲しい顔をした。卒業と同時にみんなそれぞれ違う道を歩むのだ




「あ、そうだ。爽はどうするの?」




康弘の腕から日村さんが顔を出した




爽の夢…




そういえば、聞いてなかったな…




「あたし?あたしはな…」




康弘も日村さんも息を飲んで爽を見つめる




俺もなぜか手に汗握りながら待っていた




そして爽の口が開かれる








< 11 / 88 >

この作品をシェア

pagetop