恋模様2



「あたしは保育士になる!!…って言ったら笑うか?」




爽は顔を赤くして、そっぽを向いた




「爽が保育士かぁ〜、なんか案外合ってそう」




「別にいいんじゃね?ま、一緒になって遊んでそうで、どっちが子供か分かんなくなりそうだけどな」




「ヤスてめぇ…、そんなことないだろうが!!」




ヤスを追い掛ける爽。なんか、1年前にやっと戻った気がした




「敦はどう思うんだ?」




急に俺に聞くもんだから、驚いてしまった




「えっ、うん。いいね、保育士さん。爽ならなれるよ」




「うん。さんきゅーな」




そう言ってみんなで笑いあった



爽の笑顔を見るのは、思い返せば最後だった




そして、悲しき未来がやってくる




「爽!!!!!」




−キィィィィッ−




−ドォォォンッ−




(キャャャー)
(うわ〜ん)
(救急車だ、救急車)
(誰かひかれたぞ)









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