恋模様2
「ありがとうございます、秀さん」
「んっ?何、気にすることはないさ。兄としてのせめてものお礼さ…。爽はいい友達を持った」
そう言った、秀さんの横顔は少し哀しそうだった
「あっ、綺麗な花ですね」
俺はあえて花へ話をふった
だってそうしなければ、秀さんが泣きそうだったから
「あぁ、俺もそう思う」
「秀さんが買ってきたんですよね?」
「いや、俺じゃないよ…」
へっ!?
「俺がこんな可愛い花を買う訳がないだろ!!これは貰ったんだ」
「えっ、貰ったんですか?誰に?」
てっきり秀さんが買ってきたと思っていた俺は、口を開けたままポカンとしていた