恋模様2
「でも、爽のこんな顔久しぶりだから…。今、とても幸せそうだから…。それでいい」
俺の膝を枕にして眠っている爽を見ると、何だか笑っているような気がした
俺も自然と顔がほころんだ
「オイ、敦…」
康弘に肩を叩かれた。声のするほうをむくと、俺を睨んでいる康弘の顔があった
「な、何だよ?」
「今度爽と俺の女泣かせたら、俺はお前を殺る」
「はっ、はい!!もう2度と泣かせません。爽も康弘の彼女も………んっ、彼女?」
康弘の彼女?まさか……
もしかしてと思い左を向くと、日村さんの顔が赤く染まっていた
「康弘の彼女って、日村さん?」
俺は恐る恐る声を出して尋ねていた
康弘は日村さんの肩を抱いて、満面の笑みで答える
「彼女だとも」
康弘の彼女、彼女、彼女…
「彼女!!!!!!?????」