恋模様2
「あたしが、眠っている間のことを写真に納めて。そして、あたしに見せて?"お前が寝ている間にこんなことがあったんだぞ"ってわらって聞かせて?」
俺は何だか、何にも例えようのない気持ちになってきた。俺はもしかしたら−
「敦、写真撮ってもいいんだよ」
爽に背中を押してもらいたかったのかもしれないと思った
俺は爽の背中に手を回し、抱きしめながら泣いた。そんな俺を、優しく抱きしめ、頭を撫でてくれた
「ほら、泣くなよ。泣くより先にすることがあるだろ?」
俺はコクンと頷いた
「うん、それでいいんだ。今のお前は、あたしの大好きな"堂々敦"だ」
「爽…」
−ビューッ−
また、激しい風が吹いた
「もう時間みたいだ…」
爽の姿が、うっすらと消えかかっていた