恋模様2
ステージの上の絵には、まだ花びらがついていない一本の木があった。しかし、その木は背景の夕日と絶妙にマッチし、まるで、満開の桜の花を咲かせているようだった
「えー、この写真は、撮影者の心を現しているそうで…、撮影者は…
堂々敦さんです」
−はぁはぁ−
「堂々さん…、堂々敦さーん?」
−はぁはぁ−
ただ、ひたすらに走っていた
恋模様…
俺の心の木は、まだ葉も花も付けずにただぽつんと立っていた
だけど、君に出会ってから変わったんだ
「堂々敦ならいません。大事な人のもとに走っていきました」
俺の心は、君への想いや愛で満開の花が咲いているんだ
爽、これが俺の恋模様…