恋模様2
恋模様



あの日屋上にいなかったら、爽と出会えていなかった





あの日綺麗な夕日でなかったら、こんなに幸せだと感じることも出来なかった





まさに、奇跡。奇跡だった





人と人との出会いは、奇跡なのだと思う





だから、俺と爽が出会った時と同じように今、もう1回奇跡を…





−爽が危篤状態だって…−





いやだ、嫌だよ爽





約束、破るなんて俺許さないからな…





息を切らしながら着いた病室の前





何も音もせず、しーんと静まり返っていた。それが何となく怖かった





俺、爽がいなきゃ…





涙が浮かぶ





ダメなんだよ…





恐る恐る扉を開ける








< 82 / 88 >

この作品をシェア

pagetop