二センチ。
男女の友情なんて無い

親友





「てかさー、お前ら付き合ってんの?」


はあ、この言葉、何回聞いたかな。


「バーカ付き合ってねーよ!俺と加藤は親友なの!分かった?」


「雨宮の言う通りだっつーの!大体誰がこんなガキなんかと...」


「なんだとぉ~!?お前もガキだろーが!」


「一緒にしないでくださーい♪」


毎日、こんな感じで私と雨宮は親友として戯れている。


高校に入って同じクラスで隣の席だった雨宮となぜか意気投合して、今やこんな感じ。


私はいつからか雨宮のことを親友だなんて思わなくなった。

いつのまにか意識してて、
いつのまにか好きになってた。

だから雨宮がこうやって2人の関係を他の人に親友って言うと、少しズキンとする。なんて、片想いのワガママだけど。


だけど雨宮が私の気持ちを知ったら、今の関係が壊れてしまいそうで怖い。

だから私は我慢する。恋人以外で、一番雨宮の近くにいられるこの場所で。



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