シュガー*エッセンス(加筆修正中)
『……っ。』
瞼がボァッと、熱くなった。
胸にガシンと、確かに積み重なったような感触。
―…尾崎センセー。
あなたは、どれだけ暇人なんですか。
『…、っ。』
小テストの紙の右上の、センセーの少し雑な100点の文字。
それをなぞるように視線で辿っていったら、100の文字の下にある“それ”に呼吸が止まった。
“大丈夫か?”
たった、それだけ。
毎週の小テスト作りと、採点。ただえさえ、めんどくさいのに。
コメントなんか書いたりして、馬鹿じゃないの?