シュガー*エッセンス(加筆修正中)
どうしよう。
あたし、なんかここで暮らす自信なくなってきたんだけど。
『……。』
とりあえず、いつまでも車でうずくまってないで、外に出て見ることにした。
1足前に踏み出したら、シャキッて。
霜柱だか雪だかわからないけど、冷たい感覚。
まだ季節的にはそこまで寒くないはずなのに、息が白い。
「…どう?新しい、土地は。」
いつの間にか、お母さんがあたしの隣に立っていた。
遠慮がちにちょこんと。
あたしに似た小さな体をより小さくかがみこんで、斜め下からあたしの機嫌を伺って。
…あたしはなんとなく、お母さんから視線をずらす。