シュガー*エッセンス(加筆修正中)



「何たそがれてんのよ。」

『わわわっ、冴香、ごめん~。少しボーっとしちゃってた。』



そう言って胸の前で手のひらを合わせ、申し訳なそうに顔をシュンとさせるあたしは、やっぱり完璧。



そんなあたしに冴香は顔をしかめながらも、仕方ないなって感じで許してくれる。


…冴香でさえ、あたしには頭が上がんないんだよね。



『で、どうしたの?冴香。』

「あぁ、それなんだけど…。」



言いながら、冴香はクイッと目線でドアの方を指差した。


少し緊張気味に、心配そうに、あたしたちを見てる男子。

…あぁ、なるほどね。


< 152 / 283 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop