シュガー*エッセンス(加筆修正中)
「何たそがれてんのよ。」
『わわわっ、冴香、ごめん~。少しボーっとしちゃってた。』
そう言って胸の前で手のひらを合わせ、申し訳なそうに顔をシュンとさせるあたしは、やっぱり完璧。
そんなあたしに冴香は顔をしかめながらも、仕方ないなって感じで許してくれる。
…冴香でさえ、あたしには頭が上がんないんだよね。
『で、どうしたの?冴香。』
「あぁ、それなんだけど…。」
言いながら、冴香はクイッと目線でドアの方を指差した。
少し緊張気味に、心配そうに、あたしたちを見てる男子。
…あぁ、なるほどね。