シュガー*エッセンス(加筆修正中)
モノクロ迷路
“オカアサン”は気まぐれな人だった。
感情任せに怒るし、叱るし、優しくする。
自分の気持ちに、素直すぎて。
気分が良い時は、自分が被害者だと言うように、あたしに怯えて。
あたしに、微笑みかけて。
気分が悪い時は聞く耳持たずに、あたしに怒鳴り散らす。
“子供”、みたい。
あたしの方が生きてる時間は、短いのに。
あたしが大人になって冷静にならない限り、話しは終わんなくて。
―…違うでしょ?
あたしは、悪くない。
…オカアサンを子供だと思っていたあたしも、まだまだ“子供”だってこと。
気づくのは、もう少しあとのことだった。