シュガー*エッセンス(加筆修正中)
『センセーは何も知らないでしょ!?』
理性が保てなくなっていた。
良い顔しなきゃ。
良い生徒でいなきゃ。
そう思ったけど、この場面を見られたってことはもう、今更良い子ぶっても手遅れなわけで。
投げやりになったあたしの気持ちは、心のブレーキを緩くさせる。
『センセーも、オカアサンも。…みんなみんな
――だいっきらい!』
あたしはセンセーが肩に添えていた手を、振り払ったのだった。