シュガー*エッセンス(加筆修正中)
イヤホンカバー
“愛奈さんをお借りしてもいいですか?”
…そう言ってセンセーは、あたしの肩を抱きながら、半分強引に。
自分の家へと、あたしを連れていった。
「…はい、コーヒー。」
カタン、と。
小さく音を立てながら、ピンクのマグカップがソファーの前に置かれる。
下を向いて、前を向こうとしないあたし。
座っているソファーは、いつもより冷たく感じた。
「飲まないのか?」
『……。』
どうしよう。