シュガー*エッセンス(加筆修正中)
「女の子が道端でビービー泣いてると、変なおっさんに絡まれるぞー。」
そう言って先生はあたしの顔を覗き込むようにしゃがみながら、ポンポンとなだめるようにあたしの肩を叩いてくる。
『そんな人いるわけないし…!』
だってダメだったんだもん。
どんなに可愛くて優しくて完璧なあたしでも、無理だったんだもん。
いるわけ、ないじゃん。
例え、道を歩いてるおっさんでも、何でも、
ーー本当にあたしを愛してくれる人なんかいるわけない。
「……。」
先生はそんなあたしを見て何か考えてるようだった。
下を向いてるからどんな顔をしてるのかわかんないけど。
頭のてっぺんが、ただ一点が、先生の視線で、熱い。