シュガー*エッセンス(加筆修正中)
友達だと思っていた、…なんて。
言われるなんて、一切思っていなかった。
本当に地球が反転しても言われない言葉だと思っていたし、冴花も逆に私のことを利用してると思っていた。
冴花のその言葉は、ムチのように私の胸に突き刺さって。心臓を抉るように、私の表情を失わさせる。
「…愛奈?」
『……。』
「大丈夫か?なんか嫌なことでも言われたのか?」
先生が心配そうに、下をうつむきっぱなしの私の顔を覗き込んでくる。
先生のまん丸な瞳は、本当に私のことを心配してるんだってくらい、揺れていて。
違うよ。先生。
冴花じゃないの。
冴花じゃなくて、私が冴花にいけないことをしてしまったの。