シュガー*エッセンス(加筆修正中)


そういう間、先生は一度も私の目から、視線をそらさなかった。

涙を静かに流しながらも、力強い目。



先生の目は、私のことをちゃんと信頼している目だった。



「俺、愛奈のことを信じてるよ。」

『……。』

「だから、愛奈も俺のことを信じてほしい。」

『……。』

「俺は愛奈のことが大切だから、…だから
ーー愛奈は人と向き合うのをやめないでほしい。」




…ねぇ、先生。



私このとき初めて、もう一度人と向き合ってみようって思ったんだ。























< 272 / 283 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop