シュガー*エッセンス(加筆修正中)
改札に向かっていくと、冷たい風が私の頰をかすめる。
もう春だっていうのに、まだ雪が降ってるこの街では、やっぱり淡いピンク色のAラインコートを着てきて正解だった。
「愛奈!!!」
私の名前を呼ぶ声が聞こえる。
その声の方向を向くと…、なんて、懐かしい人。
冴花だ。
「愛奈、久しぶり。」
……うわ、相変わらず、化粧がけっばい。
最近ラインはしても、会っていなかったからわかんなかったけど、実際会うと付けまつげヤバイわ。
あたし、高校時代、その厚化粧やめたほうがいーよって、何度も忠告してあげたのに。
なんで聞かないのかな。