シュガー*エッセンス(加筆修正中)
『嘘……。』
声を喉の奥から震わせ、呆然と立ちすくんで見せた。
依然として、クラスメートの視線をキープしているあたし。
みんなに見えてるあたしはきっと、今にも泣き出しちゃいそうなくらい何かにショックを受けてる、か弱い女の子で。
この時のあたしは、自分が完璧だと思っていたの。
「嘘だったら良いんだけどね~。」
お母さんがポツリと、困ったように電話越しで苦笑いしたのを感じた。
フッて零れるため息のような自嘲笑いが、耳元に聞こえる。