シュガー*エッセンス(加筆修正中)
思わず、座席に向けていた視線を、尾崎センセーに向けたら。
尾崎センセーはあたしをみて、悪戯に笑っていて。
その姿を心の底から睨みたくなったけど、笑顔を作り、可愛い生徒を演じておく。
『すいませんっ』
尾崎センセーが心の底から怒ってないことなんか知ってるし。
冗談半分なのも知ってるから、軽く謝るだけでスルーする。
「じゃあ、号令!」
尾崎センセーの授業は、適度に静か。
みんな尾崎センセーの授業はちゃんと聞くし、真面目に受けてるんだけど。
張り詰めた感じじゃなくて、ちょくちょく笑いが起こるような、和やかな空気。