シュガー*エッセンス(加筆修正中)
そしたら、…ほらね。
息を呑んだようにまた、シーンという音が聞こえるような静けさが舞って。
大丈夫、って。
どうしたの、って。
みんなが声を掛けてくれる。
…なんていうか、チョロい。
『大丈夫っ!』
そう言って、目から零れた涙をカーディガンの袖で拭った。
そして、みんなが見ている視界の中で悲しそうに笑ってみせる。
『…でも、まさか急に転校するなんて思ってなかったから。
みんなとお別れするなんて、嫌だなって。』
―…あたしは、友情とか信頼とか、形の見えないものなんか、大嫌いだった。