シュガー*エッセンス(加筆修正中)
『……。』
「……。」
空気の振動でさえ聞こえてしまいそうな、沈黙が宙に舞った。
それがなんだか、気持ち悪くて。
あたしは小さめスプーンで、砂糖と紅茶を混ぜ合わせる。
人1人分あたしから距離をとってソファーに座った先生は、あたしとは対照的なように見えた。
『……。』
沈黙を作るなんて、あたしらしくない。
沈黙を怖がるのも、普段のあたしだったら有り得ない。
余裕がなくなってる自分に、少しだけ、焦りを感じてる。