シュガー*エッセンス(加筆修正中)



「そんな…。」



結奈の、震える声が聞こえる。
その直後の、すすり泣く声も。



あたしは、どうしたらいいかわからなくて。
あたしが何かを言っていいような問題じゃない気がして。



壁に背をくっつけ、会話の様子を覗き見することしかできなかった。



「結奈、大丈夫?」

「元気出して。」



結奈に駆け寄る友達と、泣き崩れる結奈。

そして、必死に胸の痛みを抑えるあたし。



痛い。イタい。
…心が、イタい。



< 92 / 283 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop