白狐の書
白狐の書‐逢‐





 知っているか?

 『当然』というものは、脆く儚いものらしい。

 簡単に壊れて、崩れ落ちてしまう。

 まるで、浜辺の砂のようじゃないか?

 指の隙間を簡単にすり抜け、掌からサラサラと落ちていってしまう。





 ……とても似ているだろう?





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