白狐の書


 ──……日の光が、俺の睡眠を妨げた。

 せっかくの日曜だってのに、太陽様は随分と手厳しい。





 「……ねむっ」





 呟いて、俺は現在時刻を確認する。

 時計の針は、八時三十分を指していた。





 俺は、覚め切らない眠気を抱え込んだまま、自室を後にした。


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