あなたたちは私の宝物
母親学級はそれから
だいたい1週間に1度のペースで開かれていた

約1ヶ月で全5回

最後の頃にはみんなの名前も覚えていたし
仲良くなっていた

短期間で色んな知識を身に付ける事が出来た

不安を煽るような内容も受け入れなければ
いけなかったりもした

人形を使って、沐浴を実際やってみたりした

人形なのに、怖くてドキドキしていた

最後には、色んな感想や学んだ事をまとめた
文集のようなものを作って
後から自宅に送られてくる事になった

みんなの名前、住所、電話番号も書いてある

当時は携帯電話が無くて連絡先と言えば
自宅が当然だった

その文集にはみんなの色んな気持ちが
こもってとても素敵な文集になって
私の元へ届いた

1人1人にメッセージが書かれていたりもした

みんなが不安を抱えて
無事に出産したいという同じ気持ちがあった

そんな共通項を持つ私たちはこれから先の
出産·育児という同じ未来に向かっていた

たった5回だったし、1ヶ月だったけれど
私にとっては、安らげる素敵な期間だった

フミさんと2人で
とてもいい会だったねと言い合う事が出来た
< 27 / 41 >

この作品をシェア

pagetop