あなたたちは私の宝物
『入籍はいつにする?』

マサはルンルンしながらカレンダーを見つめた

『まずはお正月に実家に行ってこなきゃ』

『緊張してきたなー』

『私も』

突然の嬉しい出来事が私達をドキドキさせた

『入籍は1月11日にしようよ。
覚えやすくて俺にはピッタリだよ』

『それ、いいかも』

とりあえず入籍の予定は1月11日にで決まった

その日はあまり眠れずに朝を迎えてしまった

ママの優しさが嬉しくて

きっとママだって辛い思いをしたんだと
思うと胸が痛んだ

それでも私達の事を許してくれていた

それに、お腹の子の様子も心配してくれた

やっぱりママだった

優しいママのままだった

嬉しさばかりが募った

外は雪が積もっていた

お正月を迎えようとしている世間では
お正月の準備で慌ただしい日々だった

私もマサと2人で大掃除をしていた

めんどくさがりのマサは珍しく
掃除を率先してやってくれていた

これもきっとお腹の
赤ちゃんのおかげだと思っていた

お腹の赤ちゃんが私の周りの人達と私を
どんどん変えていってくれてるんだと思う

この子のおかげでみんなが幸せになれる
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