あなたたちは私の宝物
『それじゃ、子供を産んでもいいの?』

『もしかして堕ろすとか考えてるわけ?』

『だって、いきなり出来ちゃって
マサも困るんじゃないの?』

『んなわけないだろ。
そんなので悩む理由が俺にはわかんねーよ』

それだけで良かった

自然に涙が溢れてきた

不安から解消された

マサが受け入れてくれた

マサが私と赤ちゃんを守ってくれるんだ

嬉しくて嬉しくてどんどん涙が出てくる

『泣くなよ』

そう言って私を抱き寄せそっとキスをくれた

『幸せになろうな』

照れながらマサは言った

私は頷くだけだった

プロポーズの言葉も何もなかったけれど
私たちは結婚を決めた

新しい命のおかげで結婚を決める事が出来た

お腹の赤ちゃんを2人で守ろうと決めた

『男かな?女かな?』

マサは私のお腹に手をあてて言った

『どっちでもいいよ。私たちの子供なら』

『そうだよな』

私の不安は無くなった

まだ病院にも行っていないのに
妊娠は絶対確定だと思った

そして、マサと2人
将来の夢を語り合い真夜中まで話をしていた

すでに気分はパパとママ

何の問題もないと決めつけていた

とにかく翌日ちゃんとマサの両親に話そう

それだけを決めて眠りに落ちた
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