世界一長い10メートル
進路を決めた菜々子を祝ってあげようと、何かご馳走するつもりで
俺は校門に車を止めて菜々子が来るのを待った。






『和幸君!』



いつもの少し高い声の後ろから、たくさんの声がする。



その声は菜々子と同じ。未来に夢や希望を持った若者の声。

眩しかった






仕方がないことだけど

< 11 / 28 >

この作品をシェア

pagetop