世界一長い10メートル
別にその女性に対する気持ちは、恋愛感情とかぢゃない



ただ特別な気がしてるんだ。

その美しすぎる大人の魅力に

惹かれているだけなんだ。





林 侑希は急いでハンカチを拾い上げると砂を払い

初めての地に足を踏み入れた。







この後彼女は知らない道をどんどん進んでいって、誰も知らない場所について






なんてホントのドラマのように行くわけなんかなくて

その女性は駅を出てすぐの道にしゃがみこんだ。






雑木林に囲まれたような駅なので
もちろん道だってしばらく木々ばかり。


草が生え放題。




だけど女性の座った一角はきれいに草が刈られて


花まで咲いていた。






いや、違う。
花が添えられていた。
< 24 / 28 >

この作品をシェア

pagetop