小さな彼女とクールな彼氏
少し重い扉を開く。

明るいときとは違って

涼しい風があたし達を

包み込む。

「わぁ…。」

すごくキレイ。

みんなを見ると

目をキラキラ輝かせていた。

目線をみんなから外し

再び外に目線をやる。

ピカピカと小さな光を放っていて

まるで星みたい。

大きな光は観覧車。

真ん中に時間が映っていて

時間ごとに光が変わっている。

視線を下に下げてみた。

するとそこには

船のライトについてきているカモメ。

「クヮクヮ」と言って飛んでいる。

そんなカモメの姿を見ていると

心が癒されてくる。

今度は空を見てみた。

でも、あたしの好きな星たちは

見ることができなかった。

空気が汚いってこういうこと言うんだな。

と思った。

雲ではない。にごった空気が

空を支配していた。

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