小さな彼女とクールな彼氏
「お待たせ。」

「待った。」

「やっぱり?(笑)

でも菜月と変わらないよ~。」

「知ってる(笑)」

あははと笑いながら

ベッドに入る。

「そろそろ先生見回りに来るね。」

「見回り?もうそんな時間?」

時計を見ると22時を少し過ぎていた。

コンコン

「あ。着たっ」

クスクスと笑い、ドアを開ける。

「そろそろ消灯時間だから

寝てくださいね。」

「はい。おやすみなさい。」

バタン

先生の足音が遠ざかっていくのを

耳で感じ、部屋に戻った。

コンコン

「そろそろ消灯時間だから……」

隣の部屋から先生の声が

聞こえる。
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