小さな彼女とクールな彼氏
カメラマンさんを待って30分くらい経った。

30分間みんな会話することはなく

滝のように溢れてくる人たちを

見ることしかできなかった。

聞こえるのは大勢の足音。

「そろそろ乗った方がいいんじゃないか?」

みんなにも聞こえるような声で

喋った同じ班の人。

「そうだな。じゃぁ次来たら乗るからな。」

「おっけー」

「分かった」

班長がみんなに指示をする。

5分もしないうちに地下鉄が来て

あたしたちの前で停車する。

シューっという音と同時に扉が開き

中からたくさんの人が出てくる。

とりあえずはぐれないように

人の波に逆らいながら中に入る。

やっと中に入れたと思い

周りを確認しようと思ったら

班の人がいない!!
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