小さな彼女とクールな彼氏
さっきの場所まではそんなに遠くはないけど

移動の途中で綾紗に話しかけられた。

「ねぇ美姫?あの人に何買ってあげるの?」

あの人って、多分大輔のことだろう。

綾紗はほとんど男子の名前を口にしない。

だから綾紗の口から男子の名前が出るときは

ちょっとレアな綾紗だったりする。

「まぁ、よく見てから買うよ。」

さっき菜月に言ったことを綾紗に言う。

ふとあたしの目にキラキラ光る物が見えた。

「綾紗、ちょっとあっち行ってくるね。

すぐ戻るから。」

さっそくお土産を選んでる綾紗に一言言ってから

その場所に向かおうとしてた。

「分かったぁ~。」

綾紗は顔だけこっちに向けて返事をした。

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