小さな彼女とクールな彼氏
江戸風鈴の絵付け体験では

内側に絵を筆で描くのが大変だった。

「お~。みぃ上手いかも♪」

出来上がった風鈴を隣に座っている果奈に見せた。

「あれ美姫?"MyLife"って字反対だよ?」

な…なんですとぉぉ!?

字が書いてあるところを見ると

確かに"M"と"i"以外は反対だ…。

「やっちまったぁ~…。」

「ドンマイ美姫。」

あれから3分が経ち風鈴が完成した。

みんなで風鈴の見せ合いっこをした。

「ね。綾紗のこれなに?」

果奈が笑いながら綾紗の風鈴を指差す。

あたしたちもつられて見ると

赤いモノがたくさん描いてあった。

○ではないし…なんだろ?生き物?

「笑うなよ!!金魚だし!!」

「どうだ上手いだろ~」と得意気に鼻をならしてるけど

上手くないよ………。

その言葉はあえて言わないようにしていた。
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