小さな彼女とクールな彼氏
家族と、親戚の人に渡すお土産を買い

気付くと残された時間はあまり残されていなかった。

あたしたちは、急いで集合場所へ行った。

「はい。荷物まとめて~」

ここは改札口。

宮城に帰る時間が刻々と迫ってきていたのだ。

帰りの新幹線の記憶はない。

なぜならあたしは夢の中にいたからだ。

目が覚めたときには

もうすでに目的地に着いていたのだ。

「「さようなら!」」

みんな元気よく帰りの挨拶をする。

荷物を車に詰めて助手席に乗り込む。

迎えに来てくれたお母さんに

3日間のことを話しながら家に帰った。

これで、楽しかった修学旅行も

静かに幕を閉じた。
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