小さな彼女とクールな彼氏
「…こ、これを覚える…?」

みんな口をパカンと開けて

唖然としている。

「絶対難しい」

絶対難しいに決まってるじゃない!

「ま、まぁ間奏の部分を変えて、

最後のところにしてもらおうよ」

「ま、しょうがないよね。

元から決まってたんだし。

ちょっとあっちのダンス見に行こうよ」

あたしたち3人が3年教室へ移動する。

「お~やってますねぇ」

「ぎゃはは!ウケるー」

「クスクスッ頑張ってぇ」

腰ふりダンス面白い。

男子がやるともっと面白い。

やっぱ、こっちやらなくて良かったかも。

あたしは笑いをこらえながら

果奈の後ろに隠れる。

「美姫がすんげー爆笑してるんだけど」

陽梨があたしの腕を引っ張りながら

前へだそうとする。

「だってぇ~クスッ」

ダメだ。笑いがこらえられない。
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