小さな彼女とクールな彼氏
…神様。

もし、願いが叶うなら

このまま時を止めて、

あたしたち2人だけにして。

だけど、そんな願いは儚く散った。

もう交代の時間になったのだ。

あたしは大輔にお辞儀をして別れようとした。

その瞬間、音楽が止まった。

どうやら、ここで終わりらしい。

「ふぅ」と一息つくと、3人からの視線を感じた。

1人目は綾紗。

綾紗はあたしの前にいるから

振り向いたときに、あたしを見たんだろう。

ニヤニヤしてあたしたちを見ていた。

2人目は陽梨。

きっと陽梨も綾紗と同じだろう。

だって陽梨は綾紗の隣だから。

そして、3人目は大輔の友達。

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