小さな彼女とクールな彼氏
みんな目元を細くしてあたしたちを見ていた。

はっきり言って恥ずかしい。

気にしなければいいんだろうけど、

気にしちゃう。

「じゃぁ、学年ごとに並んでください」

閉会行事の人があたしたちを

並ばせようとしていた。

ナ…ナイスタイミング。

あたしはダッシュで、

自分の学年のところまで走って並んだ。

隣で綾紗と陽梨が

「見ちゃった」と言ってまたニヤけ始めた。

あたしは2人のせいで

さっきの出来事を思い出してしまった。
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