小さな彼女とクールな彼氏

大輔side

だるい。体が重い。

俺は1人で頭を抑えながら

みんなの楽しむ顔を見ていた。

「おい、時羽。大丈夫か?」

同じ係のやつが俺の顔を見ながら聞いてきた。

「あぁ…大丈夫。ちょっとクラクラするだけ」

「それ、大丈夫じゃねーだろ。

保健室行こうぜ?」

そいつは俺の腕を掴み、

保健室まで連れていってくれた。

「わりぃな…」

「いいっていいって。気にすんなよ」

保健室に着いた俺は体温を計っていた。

ピピッ

服の中から体温計の音が聞こえた。

「どうだった……って

お前完璧に風邪引いてんじゃん!」

体温計を見ると確かに平熱より

かなり上回っていた。

「やべぇな…」
< 193 / 239 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop