小さな彼女とクールな彼氏
「じゃね」

後輩と別れて次の人と踊りだす。

「先輩元気ないっすね」

「あはは。分かった?」

「時羽でしょ?」

「みんなそれしか聞いてこないね~」

「当たり前じゃないですかぁ~」

「もう話飽きたよ」

「俺も周りのやつから聞いてたんで

聞きあきました」

「えぇ…クラスでもその話なの!?」

「まぁそうですかね」

「マジすかぁ」

「マジっす」

話しているとあっという間に

時間が過ぎていく。

もう文化祭も終わってしまったのだ。

「ただいまぁ~」

あたしは重たい体を引きずりながら

部屋に戻った。
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