小さな彼女とクールな彼氏

美姫side

「あわわわっ!遅れる!」

アイロンで真っ直ぐに伸ばした髪を

揺らしながら、約束の場所へと走っていた。

今日は3ヶ月ぶりのデート。

昨日ふざけて『遊ぼっ♪』って言ったら

すんなりOKを出されてしまった。

別に嫌じゃないけど…。

てか、むしろ嬉しいです。

公園に着くと、もう大輔はすでに来ていた。

「ごめんっ!待った…よね」

大輔の手を見ると、ほんのり赤かった。

「あぁ。待った」

やっぱり。

「ホントごめん!」

あたしは目の前に手を合わせて

必死に謝る。

「大丈夫だって。行こ?」

「うん!」
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