小さな彼女とクールな彼氏
歩きだした大輔の横に並んで

他愛もない話をたくさんしていた。

クラスのこと。

部活のこと。

友達のこと。

勉強のこと。

必ず最後には笑いが起きるのだ。

だけど、会話していると必ずしもやってくる。

……気まずい間。

シーン…。

やばい。気まずい。気まずすぎる!

あたしが1人で悩んでいるうちに、

頭上から声が聞こえた。

「そういえばさ」

沈黙を破ったのは大輔。

「ん?」

あたしは平常を保って次の言葉を待つ。
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