小さな彼女とクールな彼氏

大輔side

今、美姫と雪だるまを作っている最中。

美姫は雪を触るなり「冷たい」と言ってはしゃいでいた。

まぁ、雪なんだから冷たいんだけど。

なんつーか…。子供っぽいな。

そんなこと本人に言った日には

拗ねられて大変なことになりそうだから、

あえて言わないでおこう。

一生懸命雪だるまを作っている美姫に背中を向け、

1人で雪玉を丸めていた。

別に当てるつもりはない。

ただ、美姫が「完成するまで見ないで!」

って言うから、暇で仕方がない俺は、

ただひたすら雪玉を作っていた。
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