小さな彼女とクールな彼氏
5分くらい経っただろうか?

目の前には数えきれないくらいの雪玉。

その雪玉を一つ一つ壊そうとしたときだった。

背中に何かが当たった。

手じゃないことは確かだ。

つまり、雪玉を当てられたと言うこと。

俺は後ろを振り向いて美姫を見る。

「何ニヤニヤしてんだ?」

俺の顔を見るなりニヤッと笑いだす美姫。

「できたよ。ミニ雪だるま」

そう言って俺に雪だるまを見せてきた。

目の前には小さな雪だるま。

ちゃんと名前も書いてあった。

よく見ると、俺の雪だるまに

メガネまで書いてあった。

「どんだけ細かいんだよ」

ホント。細かすぎ。

「上手いでしょ~」

そう言って笑う美姫。

すごく微笑ましい光景だ。
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