小さな彼女とクールな彼氏
「みんなっ」

あたしは真っ赤になった目でみんなを見つめる。

そして、一人一人に、

この間書いた手紙を渡していく。

ゆっくりと廊下を歩いていたら、

後輩たちが階段から昇降口まで、並んでいた。

「先輩!」

あたしと菜月は、バスケ部の後輩に声をかけられた。

そして「今まで、ありがとうございました!」

そう言って手紙を渡してくれた。

また涙腺がゆるむ。

少し涙目になりながら

「ありがとう…」

と言って、手紙を受けとる。

そして、あたしも手紙を渡した。
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